今回はまさにまぶしいほどの昇進、大抜擢の運についてご紹介したいと思います。
3つのパターンに分けていますが、共通しているのは「何年も日常的に継続して取り組んでいること」が
幸運のきっかけになっていることです。
仕事でなくても、趣味でもいいので長くやっていることがあったら、あなたもこんな幸運に恵まれるかもしれませんよ
長くやってきたことが認められて昇進・大抜擢のパターン
長く続けてやってきたことが、ある時上の立場の方や世間から認められて、昇進したり大抜擢を受けるパターンです。
これは抜擢する側が窮地に陥っている時に救世主的な存在として抜擢する場合と、逆に土台が整って大きく飛躍したい時に適切と思われる人を抜擢する場合が見られます。
世間から認められるのは、まさに運に乗ってその時世間が注目しやすい話題に乗った形ですね。
やはりそれを評価する立場の人がそれなりの立場だったり、多くの人の良い評判が必要なのでホロスコープでみると木星か土星にプラスして天王星・冥王星・海王星のトランスサタニアンがアスペクトしているケースが多いです。
興味深いのはソフトアスペクトではなくコンジャンクションを含むハードアスペクトが複数ある場合もあるということです。
その後、短期間で終わるのか、それが長期的な飛躍に繋がるかは、実際のご本人の取組みももちろんですが、運も強く影響するというのも目が離せないポイントです。
このケースはとにかく引き立ててくれる高い立場に居る人がいないと難しく、その人との関係が変わる時に次の展開になっていくのも特徴的です。
このパターンに当てはまる方は
きっと知らない方はいない、日本の魚類学者・タレント・イラストレーターの、大人気さかなクン。中学校3年生の時に学校で飼育していたカブトガニ19個体の非常に珍しい人工孵化に成功し、高校3年生の時にテレビ東京系のバラエティ番組「第3回全国魚通選手権」で準優勝、その後同番組で5連覇を達成し、殿堂入りと10代ですでに尋常じゃない才能を発揮されていますが、その後は水族館や観賞魚販売店など魚に関するルバイトを転々とされていたとのこと。仕事としては意外にもすぐにブレイクしたわけではなかったようです。
寿司屋勤務の時代に店内で魚のイラストを描き、それを見た他のお店や企業からイラストの依頼が入るようになり、テレビのドキュメンタリー番組に出演する運びになり株式会社アナン・インターナショナルの会長の目に留まったのが契機と言えるかもしれません。子供の頃の夢だった大学の客員准教授になり、天皇陛下から個人名(?)を挙げて感謝の言葉を受けたり、内閣総理大臣賞を受賞したりとまだまだ書ききれないほどの、まさにこれ以上あるのか判らない位のご活躍です。
他には、異例の38歳の若さで、名門『帝国ホテル』の第14代東京料理長に就任した杉本雄シェフ。元々帝国ホテルに入社し5年務めた後渡仏、13年研鑽を積んで再び帝国ホテルへ。おじいさんが調理師の上位の免許を趣味で持っていらっしゃったそう。私は楽器の師から「料理は3代、音楽は2代」と聞いたことがあります。3代続いてやっと一流になれるぐらい、受け継がれた繊細な感性が食の世界では必要だといったような意味あいでした。
繊細な味覚を無駄にすることなく、ご自身でも大切に研鑽されたからこそ大抜擢に繋がったんでしょうね。
そしていまや海外でも活躍されて、あちこちでひっぱりだこのお笑いタレント渡辺直美さん。普通は出られない公開オーディションに当時のマネージャーさんがねじ込んで下さって、そこで今田耕司さんの目に留まってテレビに出られるようになったそう。本当にかわいくてポジティブで私も大大大好きなタレントさんです。広告はすぐ消すのですが、渡辺直美さんの広告だけはガン見しちゃいますね。
皆さんに共通しているのは、長くやってきただけだったり、幸運に恵まれただけではなくて、長く長く常に人並み外れた情熱をもって取り組んでこられたこと、ここという場に飛び込む勇気があるといいますか、飛び込むだけの気持ちをどこかで支えるご自身のこれまで積み重ねてきたものに対する自負みたいなものが、恐らくあるのではないかと感じます。
運って本当に髪の毛一本ぐらいの、ほんのわずかな差を埋めて決定的な差を生む、不思議な働き方をするんですよね。その髪の毛1本を最後の頼りに自分でできることは目いっぱい毎日積み重ねる、それが好きなことでももちろんですが、好きじゃなくてやらざるを得ないことでも、やっぱり取り組む姿勢と継続っていつか運に繋がる感じがします。
弱くて細くて風が吹けば飛ぶ、髪の毛1本でコンクリートの壁に穴をあけるような、そんな展開を生む力があるんですよね、運って。
突然異業界・異分野からお声がかかって大抜擢のパターン
いつも通りやっていたことが、全然別の業界から経験や経歴を評価されたり、お人柄や経歴に期待されてお声がかかるパターンですね。
これは、ある程度もともといた業界でも目立つ評価をされていないと実現しにくいので、上のパターンよりレアと言えるかもしれません。
ただし「たまたまその場に居合わせて」のような偶然性が高くまさに"運がいい"場合もあります。
ご本人を良く知る有力な知り合いから強い期待を受けて声がかかるケースが多く、影響力のある人との親しい人脈を示す運が強く影響しやすいと言えるでしょう。
博報堂から渋谷区長へ転身された長谷部健さん。博報堂に勤めていた時に地元の同級生から「区議会議員に」と誘いを受け続け、後に退社して渋谷区議会議員を経て渋谷区長に当選されました。
私も長谷部さんの時代ではないですが渋谷の学校に通い渋谷の会社に勤めていたのですごい区長さんが表れたと気になったのを覚えています。
ギタリスト雅-MIYAVI-さん、Youtubeを見てファンだったというアンジョリーナ・ジョリー監督のハリウッド映画に出演するなどの繋がりを経て、アンジョリーナさんが特別大使を務めている
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に日本人初となる親善大使に任命されたご経歴の持ち主。ギターも私が言うまでもなく素晴らしいですが抜擢された立場も想像もつかない異分野でのご活躍、凄いですよね。
そしてエンタメ業界素人と自らはおっしゃりつつサンリオピューロランド初の女性館長となり奇跡のV字回復を成し遂げられて、そしてその運営会社の(株)サンリオエンターテイメントの代表取締役社長にも就任された小巻亜矢さん。さまざまな試練を乗り越えつつご自身が目指す目標に向かってしなやかに進まれているお姿は、本当に胸を打たれるものがあります。
皆さんの大抜擢を受けられた経緯を拝見していると、運ってご本人がぐーっと何かに熱量を込めて取り組んで風を起こしているところに"強い追い風"として吹くものなんだなと改めて感じました。
この幸運の追い風は無風のところには起きなくて、自分が動いて動いて風を起こしているところに、まさに"追い"で起こる形ですね。
軽々しく抜擢と言う言葉だけで片付けては大変失礼にあたるな…と思わず身が引き締まります。
何もないところからまさに運の風を受けて大注目を浴びるパターン
こちらもまさしく「運に恵まれた感」が華々しい飛躍を遂げるパターンですね。何もないとは言っても、ご本人はずっとやってきたことが、あるきっかけでまたたくまに有名になる、大注目を浴びるパターンです。
個人的に真っ先に浮かぶのはスーザン・ボイルさん。イギリスのオーディション番組、「ブリテンズ・ゴット・タレント」に出場して世界中で話題になった歌手の方ですね。
2020年東京オリンピックの自転車競技の女子ロードレース初出場で金メダルを取った、アナ・キーゼンホファーさん。英国ケンブリッジ大学で修士号をとりスイス連邦工科大学ローザンヌ校 (EPFL) のポスドク研究員というご経歴。
もともとトライアスロンとデュアスロンに参加していらっしゃいましたが、ケガが原因で自転車に専念されていたそうです。
皆さん、ご自分がやろうと思ったことをとにかくやり続けてこられて、あるタイミングで"舞台"に上がられているのが特徴的です。
昇進や大抜擢を受ける運勢的なタイミング
出生図のホロスコープで運勢をみると、その人の持つホロスコープで重要な天体に、複数のトランジット(今まさに実際の天体がいる位置)が関係している場合良く起こります。
例えば2022年、魚座に海王星と木星がいる時期に、蟹座、蠍座や魚座のサインに重要な天体を持つ方が大抜擢されるといった感じです。
これを書いている直近では、小説家・エッセイストの林真理子さんが出身大学である日本大学の理事長に抜擢され7/1に就任されました。林さんは魚座に水星、蟹座に天王星とドラゴンテイル、蠍座に土星を持たれていて、出生時間は判りませんが月も魚座の可能性が高めです。
さらに出生の牡羊座太陽の近くに逆行中のトランジット木星がいます。出生図で魚座に多く天体があり、さらにトランジットの木星が太陽の上で魚座に戻る途中というタイミングでした。おそらく理事長へのお話があったのは数か月前と考えられますので、木星が魚座にいた時期の可能性も少なくなさそうです。
私は林さんがananでご自分で書かれたイラストとエッセイの連載が好きでよく読んでいました。舞台に出演されたりといろいろ活動範囲が広い方という印象でしたが、今後さらにご活躍されていくのが感じられるホロスコープをお持ちです。
いよいよ昇進!?大抜擢!上昇が止まらない大飛躍の仕事運の兆しまとめ
意外なのが、今回載せきれていない例でもいくつもあるのですが、杉本雄シェフや小巻亜矢さん、林さんのように、元にいた会社の仲間・先輩などから声がかかって古巣に戻ったり、若い頃に目を掛けられていいた方から声を掛けられて抜擢され、活躍されているパターンも少なくないことです。
やはり華々しい抜擢では声をかける側の方がたにもリスクがありますし、人柄など何年もかけて知られて信頼されている、というベースがあるのも大きな飛躍の運を引き寄せる1つの条件と言えそうです。
スーザン・ボイルさんのように、初見の実力者を何人も唸らせるほどの実力を磨いて、そういう他の人からの引き立ても一切ない場合もありますが、このパターンのほうが稀と言えるでしょう。
「抜擢されたい」とひっそり願っている方も、「ここまでの大抜擢じゃなくてももっと認められたい」と思っている方も、長くやっていることを大切にする、長く続いている知り合いを大切にする、というのは忘れないで過ごしていくようにしてみて頂きたいです。運勢からみてもある程度継続的に時間をかけたものは、そのままストレートでなくても生きてくることが多いんです。
それにしてもやっぱり、こういう幸運に恵まれた皆さん、たんなる幸運の力だけじゃなくて何年も尋常じゃないエネルギーの注ぎっぷりでそれぞれの分野で取り組まれていて、勇気を頂きますね。
私も引かれながらもホロスコープの探究は続けよう!と改めて思いましたよ。