幸運と不運-運というものの正体
運を知りたいと思って占いを探してみると、星占い、手相、血液型、動物占い、カード占いから、姓名判断、タロット占い、四柱推命、西洋占星術、インド占星術、風水、九星気学や奇門遁甲などの方位、霊感占いなどいろいろな占いがあって、どれがどう違うんだろうとワクワクするような疑問と、占いの選び方についてアドバイスが欲しい!なんて思っていたのは私だけでしょうか。
私個人の現時点での考えではありますが、2006年にスピリチュアル(霊感)占いから始まって、タロットカード、西洋占星術、奇門遁甲といくつかの占いを学んで鑑定してきた中で感じたことを、「運の正体」に迫り、一例としてご紹介してみたいと思います。今の自分に必要な占いはどれか?と判断するヒントになれば幸いです。
運を解体してみる
運を知り関わる方法には、命・卜(ボク)・相・医・仙の5種類がありますが、命(めい)・卜・相が有名ですね。命は生年月日から運を読む占法、卜はタロットや易、ホラリーなど偶然を利用した占法、相は顔相や手相などが一般的でしょうか。いずれも今の運勢の状態を読みこれからどうしたら良いか、運勢的に選択のヒントを手に入れるのが目的で、使うツールや占う範囲に違いがあります。
こう言うとエラそうで大変恐縮なのですが、この場での発言として大目に見て頂けるなら、私個人がいろいろな状況や相談を伺ってきた中で感じている独自の分類は、家系、風水(住環境)、方位、時間(西洋占星術や四柱推命)、卜、相、でしょうか。
それぞれ影響しあったりリンクしている部分もありますが、家系がもっている運はやはりあると感じますし、生まれた時間と場所によって決まる命(めい)は確実にあり、ライフスタイルと偶然の掛け合わせで生まれる運である、風水、方位、相も無視できませんし、今この瞬間の判断や選択を見る卜(ボク)とてもよいヒントになります。
基本的な優先順位があると私は考えていますが、タイミングや場面、判断したい内容によってそれぞれを使い分けるのが現実的な使い分けとして一番適切かと考えています。次に、1つずつ私なりの捉え方を紹介させて頂きます。
それぞれの運の正体
正体、なんて言うとこれまた大げさですが、オーラ(も含むエネルギーや気)を多少は(たぶん)見える者としてぞれぞれの関係性を見てみると興味深いものがあります。
(見えるという根拠は、何も共有せずに普通は目に見えないことを見て、数人の人とせーの、でそれぞれ見えたことを共有したら内容が同じだった、というようなことが何回もある経験から、この場ではそう言わせて頂いています。)
もちろん目に見えない物事は、客観的な指標がないため、よりいっそう個人の主観に偏りがちなのですが、こんな見え方もあるんだなとゆるくお楽しみ頂ければ嬉しいです。
家系
家系、普通は家系図ですとか、祖父母やその前の代から受け継いだ品々などからしか確認したり実感できないものかもしれません。
ホロスコープを見ていると、ご両親または子供さんと共通するパターンがあります。自分個人ではなく、先代、先々代から受け継ぐ「テーマ」は深く、また人生に及ぼす影響も強いものと感じています
時間
出生時間や、時期に応じて巡って来る運はとても影響が大きいです。これは私個人だけではなく時期の運の影響は大きいとおっしゃられる話はよくお見かけします。出生時間から示される年齢ごとの傾向や、その時期に実際に訪れている、時間軸に沿って影響を受ける運ですね。
風水(住環境)
私個人は、とても重要視している運勢です。なぜなら、運というのは無意識の働きが大きく、住環境というのは無意識に常に働きかけるからです。運というのは無意識のコンディションの平均値をどれぐらいいいレベルに持って行くかがとても鍵になると経験上実感しています。
この後の方位の運と切っても切り離せない関係がありますが、ここで挙げている違いは「普段いる環境」をどう整えるのかというところに焦点をあてているところだと捉えて下さい。
住環境は一戸建てか集合住宅か、そして周辺の地形や建物のほか、生活環境によってもかなり効果が変わります。
方位
時の運が味方してくれないときに、エナジードリンク的に取り入れられるのが方位の運。いわゆる出張や旅行など自分がどこかへ出かけることで影響を受ける運。引っ越しもこれですね。移動する前と移動した後の違いによって起こす運の変化を重視します。
また職場や住環境の方位を考える場合は、上記の風水からの判断が必要になりますね。
相
手相、顔相などです。
相の奥に気配があり、それを読む技術はもはや相を越えた域では・・・と思います。それは実は(?)風水も同じで、いかに相を引き起こす原因となる「気配」を察知できるかがポイントなのかもしれません。風水の大家も「気配を察知しなさい」というようなことをおっしゃっているので、運勢読みの極意は「気配への敏感さ」なのかもしれません。
相が変わる時期は、時間軸で見る時の運の節目ともシンクロする面があり、興味がそそられる部分があります。
さて、運勢判断の分類とは別に、幸運と不運についてみてみましょう。
幸運とは
誕生日やその人の経歴など、何も判らないのに「この方は今とても運がいい時期だ」とか「運が悪い時期が来ているな…」と感じることがあります。運と言うのは本当に気配なのかもしれません。その気配を読み解くためにさまざまな占いという運を読み解く技法が編み出されたのかもしれないと思うことがあります。
そして幸運とは、ほぼ無意識でしていることが、ありとあらゆることと奇跡的にうまくかみ合うことが続きスムーズに進む、という状態と言えます。ごく普通にやっていたことが評価されたり、何も気にせずにやっていたささいなことがびっくりするようないい結果に繋がったりと、周りが勝手に大きく評価してくれるような状況です。
政治家の方などを見ていると感じますが、メンタルと運が味方している間は、どんなに状況がきつくてもくぐり抜けていくものなんだなとしみじみ感じたりします。逆に言えば運の良さは才能や能力の高さを上回るということです。
世の中で最も理不尽で不可解な現象かもしれません。
不運とは
経験や実力が充分にあるのに、どうも認めてもらえない、これは仕事運ではよくあるパターンかもしれません。
とはいってもその期間が数年以上とあまりに長すぎたり、問題なく進めていたはずのことが突然大きな問題になったり、いいと思ってやったことが逆に周りを巻き込んでトラブルになる、信頼していた人に裏切られるなどのケースは典型的な不運の例と言えるでしょう。
また、誰にとってもトラブルが起こりやすいいわゆる運がよくない時間帯に、同じ場所にいて同じようなことをしているのに、濡れ衣に近いとばっちりを受けたり大きなケガなどトラブルに遭う人と、ほとんど無傷で済む人の違いは何だろうと疑問がわきますよね。
鑑定ではそんな時、ご本人がもっている本来の運の状態や分野、スキルがテーマになる時間帯かどうかを判断します。
また、そういうトラブルを受けやすい時間帯に、同じような運とタイミングの傾向を持つ人が遭うトラブルの深刻度がどう違うのかを調べると、方位の影響がみられたり、またなぜその方位を選んだのかと追っていくと、日常での運の貯金のようなもの、つまり風水や家系などからの影響が見えてくることがあります。
不運を完全に防ぐのは難しいですが、防災と同じで悪化を防ぐ予防策は随分あるものだなと実感します。
幸運と不運、どこまで運は関係するのか
意識しようとしまいと、運を信じようと信じまいと、もっと言えば運を肯定しようと否定しようと、関係なく誰にもに平等に訪れるのが運のようです。この点とても公平だなと思ったりします。
各種の運について個人的な考えを書いてきましたが、この中で最も影響が強いのは「時の運」だと考えています。ベテランの占いの先生方からも同じことを聞く機会が多いです。
ちなみに方位取りや風水というのは、この時の運に方位の運を組み合わせたものになりますよね。もとも方位が持つ運に、巡ってくる時の運の組み合わせで影響を見ていくのですが、やはり時の運が方位の影響のスイッチをオン・オフにすると判断するわけで、時の運を非常に重視する傾向と言えます。
逆に言えば、数十年待たないと巡ってこない時の運を、方位の運を使って強引に引き寄せてしまえ、というのが方位取りや風水です。
未来への運の影響度はどのぐらい?
運にもいろいろな種類があることは上で触れましたが、そんな運は、物事の未来への影響度はどのぐらいあるのでしょうか?
生まれ持った運のほかに、自分自身の選択で運の影響度自体を変える風水、方位、相に表れるその人の習慣なども関係してくることから、運の影響度は人によって、また同じ人でも時期によって大きく違いはあることになります。
世の中でひっそり存在するかもしれませんが、一撃必殺のような開運方法はあまり聞かないことから考えても、よく効く開運方法でもいくつも掛け合わせることから考えて、1つ1つの運の影響度は"基本的には"それほど大きくないと言えるかもしれません。
ですが、その一方で明らかに「あれから運が良くなった、悪くなった」というような話を聞いたり、あと0.5秒遅かったら死んでいた、とか、1秒かからず即答でYesの返事が返ってきたからその人に決めた、とか、それが人生を変えた。
そんな影響度の大きい事例もかなりの数を聞きますし私もいくつも体験があります。
自分の自発的な決断では決してコントロールできない何かが自分の大切な未来を決定づけた、そういう体験を著名な有名人、そして一般の多くの人が口にしているという事実はあります。
実際に今の段階では数値で計測したり、めやすを作るなどの標準化はできていませんが、長い間「運」という言葉、概念が存在して、数々の人が「運」について発言しているのを見ても、「影響度は少なくはない」と言えると考えています。
運のコントロールはどの位可能なのか?
いろいろな占いの基本的な考え方に「いい運の時に大切なことを決める」という鉄板ルールがあります。
自分の意志で決定できないような、説明のつかない不思議な何かによって重要な未来が決まる、その「何か」を運として捉えて少しでもコントロールしようという考え方が「開運法」です。
その開運法のとても重要なルールに決断をするタイミングを重要だと考え、そのタイミングを選ぶことで運をコントロールしようという思想があるのが判ります。
パッケージも中身も何も変わらない全く同じ商品が、話題になってもの凄く人気になったり、売れなかった土地がいろいろな条件が重なって売れたりと、タイミング(時)の影響は大きく、その「時の運」を計測してコントロールしようという手法がいろいろな占いに存在します。
また決断だけでなく、例えばスポーツやダンス、など連続した一定の時間の中の継続した動作や作業が重要なケース、おなじようにその他身体を使うことや瞬間的な判断が重要な場合、タイミングというには時間の幅が広すぎるのでその時間帯やその期間、開運に限らず自分のコンデイションを良くするためのいろいろな方法が研究され、行われていますよね。
もちろん占いの中にもそういう考え方があります。
つまり「時」以外に「自分自身」を運勢的によい状態にするという考え方と開運法が存在します。
自分のジンクス、おまじない、そして本格的(?)な方法まで数多く実際にあります。
そして「時」「自分自身」のほかに運に影響する要素として「場所」からアプローチする開運方法も存在しています。
風水、方位などですね。
こうやって見てみると、運をコントロールする手法はたくさん存在するのが改めて判ります。
さて、これだけ運をよくする開運の手段の数があったら何をどれぐらいやれば、希望が叶うか判らないよそんなもん、と思われるかもしれません。
私も正直そう思っていました。
だいたい、叶ったか叶わなかったかの結果判定も主観になる範囲も少なくないですし、何年どころか何十年か経ってみないと本当によかったかどうかも判りません。
ただ、言うと判る人には判ってしまうので言えないぐらいに強烈に成功されていて、一定の期間わたしが実際に一緒に過ごさせて頂いた、何人かの方々はみなさん占いや開運方法をガチで取り入れていらっしゃいました。占い好きのしがない一般人の私が引くぐらいのガチさでした。
その中で何人かの方が私に「咲さんもやったらいいのに、やらない?」と声をかけてくださったのに、なぜ素直に聞かなかったんだろうと自分のバカさ加減にあきれています。
無知とはこういうことを言うのかもしれません。
そしてある時から、運のコントロールが可能かどうか運が本当に影響するのか、自分で確認できないと仕事としてお客さまに提供できないと感じて、思いつく限りあらゆるデータを取り始めました。
鑑定だけだと「私に」興味を持って下さったというある意味偏りのあるデータになってしまうので、統計のほか多数を対象にした客観的で主観の混じらないデータも多くウォッチしています。
今のところ「運(と呼ばれるものを示す法則の基準になるもの)」は、運勢を信じる人か信じない人かに全く関係なく確かに実際に多くの人に影響しているのが見て取れています。
幸運と不運の正体まとめ
運はどういう要素でできているのか、そもそも幸運や不運とは何を示すのか、そして運はコントロールできるのか?について私なりの考えを書いてきましたが、ここまで読んで下さってありがとうございました。
「絶対に自分ではコントロールできない"何か"が自分の大切なことを大きく左右する」
というような実体験や印象を受けた経験から"運"に興味を持つ方は少なくないのではないかと思います。
その"何か"を、"運"として法則化したものが数千年使われてきたり、私自身がそれを学んだりその影響を実感したり、すごい!と思う方々が私以上に運を大切に日常に取り入れていらっしゃるのを見てきたり、運勢鑑定をさせて頂いてきた中で感じた、
今現在の私の考えをまとめてみました。
触れたいけど触れられていないこともあるので、随時付け足していこうと思います。
運ってどのぐらい未来に関係するのかな、運って変えられるのかな、今のいい運ってずっと続いてくれるかな、そんな疑問のヒントになっていたらとても嬉しいです。
多分、運は存在していて、それはかなりの部分が(時間がかかることはあっても)変えられます。
あなたが本当に幸せになる、その方法をきっと運はいつも静かに語りかけてくれていると思いますよ。